和音の聴き分け練習
同時に鳴る3つの音が「明るい」「暗い」「張りつめている」「浮いている」——和音の種類によって響きの性格ははっきり違います。響きの違いを言葉と結びつけて覚えると、聴音や伴奏づけ、作曲でも和音をすばやく判断できるようになります。
その場で練習:三和音の聴き分け
4種類の三和音
| 和音 | しくみ(根音からの距離) | 響きの特徴 |
|---|---|---|
| 長三和音 | 長3度+完全5度(例:ド・ミ・ソ) | 明るく安定している |
| 短三和音 | 短3度+完全5度(例:ド・ミ♭・ソ) | 暗く、やわらかい |
| 減三和音 | 短3度+減5度(例:シ・レ・ファ) | 狭く緊張していて、次の和音に進みたがる |
| 増三和音 | 長3度+増5度(例:ド・ミ・ソ♯) | 宙に浮いたような、不思議な響き |
聴き分けのコツ
- まず長・短を区別する。違いは真ん中の音(第3音)だけです。明るいか暗いかを、考える前に感じ取れるようにしましょう。
- 次に「安定しているか」を聴く。長三和音と短三和音は落ち着いた響き、減三和音と増三和音は落ち着かない響きです。
- 減と増を区別する。減三和音は内側に縮むような緊張、増三和音は外側に広がるような浮遊感があります。
- 声に出して歌う。和音を分散させて「ド・ミ・ソ」と歌うと、第3音と第5音の位置がはっきりします。
七の和音と転回形
三和音に慣れたら、4つの音でできた七の和音(属七の和音、短七の和音、長七の和音、減五短七の和音、減七の和音)に進みましょう。特に属七の和音は、主和音へ「解決したがる」性格を持つ大切な和音です。また、同じ和音でも一番下の音が変わる転回形(第1転回形・第2転回形など)によって響きの印象が変わります。アプリの「トレーナー」では、七の和音や転回形まで選んで練習できます。